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Cafetalk Tutor's Column

Aisaka 講師のコラム

イタリアのイースター

今週のテーマ: 母国ではイースターをお祝いしますか?

2022年3月10日

Ciao! イタリア語講師のアイサカです。

イタリア語でイースターはPasqua(パスクア)と言い、クリスマスと並ぶキリスト教の重要なイベントです。

日本ではあまり馴染みはありませんが(徐々にイベント化しているようですが)、日本語では復活祭というように、イエス・キリストの復活を祝う日です。

今年は4月17日日曜日。

3月後半から、スーパーなどでは卵型のチョコレートが売られ始めます。(上の写真のような)
この卵型チョコレートの中は空洞で、中にプレゼントが入っているのが一般的。
専門店だと入れたいものを入れてオリジナルのチョコエッグを作ることもできます。

そしてパスクア当日は、家族や親戚と集まりランチやディナーをします。
地域によって伝統料理は変わりますが、どの地域でもゆで卵は絶対食べるかと思います。
※なぜ卵を食べるかは諸説あるそうです。

パスクアの翌日は祝日で、この日をPasquetta(パスクエッタ)と呼び、パスクアに残った料理をもってピクニックするのが恒例となっています。
なので、パスクエッタ日の山や自然公園は人がたくさん!

ちなみにこの日は、家族よりも友達と過ごすことが多いので、ピクニックだけでなくレストランも繁盛します。
パスクエッタ限定のコース料理を出すところも多いです。

それと・・・クリスマス・イブもですが、クリスチャンはパスクアの前日にお肉を食べません。
なぜならイベント時はお肉のご馳走を食べるため(昔お肉は今より高価だった)、前日はお肉を控えて節約するという風習がありました。
それにより、イベント前日はお魚を食べる文化ができたのですが、そもそもお魚はお肉よりも高いため本来の意味はいずこへ…?


ということで、
●パスクア前日はお魚料理。肉厳禁。
●パスクア当日は家族・親戚で集まりご馳走。
●パスクエッタはピクニックまたは友達と外食。


他にもイタリアのイースターのお話はありますが、今日はこの辺で!

機会があれば、イタリア人宅でイースターを味わってみてください!いい経験になるかと思います。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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