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Cafetalk Tutor's Column

Junko 講師のコラム

アメリカの郵便局にもお手上げぇ~

2012年8月26日 | 2 コメント

みなさん、こんにちは!

数日前にここのコラムで、アメリカの引越業者にはお手上げという内容の記事を書きましたが、公的な機関であるはずの郵便局もなかなかの曲者です。

私と主人は今月頭にポートランドからアルバカーキに引っ越してきたのですが、最初の郵便局とのやり取りは、引っ越してきてすぐ、郵便ポストの鍵を作ってもらうように郵便局に頼んだことでした。その際に鍵ができるのに1週間かかるといわれ、その間は鍵がないので郵便物のチェックはできないとのこと。それで1週間待って、その後に取りに行ったのですが、鍵はまだできていませんでした。

私たちはPay Check(給料支払いの小切手)が届くことを予想していたのでハラハラしながら、じゃあ鍵はいつできるんですか?届いた手紙は今どこにあるんですか?郵便ポストの中ですか?それとも送り主に返されるんですか?と質問攻めしたところ、担当の人は、「さぁ~、鍵は明日もう一回電話してみて~、手紙はポストの中に入ってるんじゃない?鍵ができたらポストを開けて確認してみてね。」ととってもいい加減な返事。

それ以降毎朝、鍵はできましたか?と電話で問い合わせるのですが、「明日もう一度電話してみて~。」の返事ばかりで、結局鍵ができるのにトータルで10日かかりました。そして、ようやく鍵ができたので、私と主人は家に帰ってポストを開けてみると、中には何も入っていません。私と主人はとにかく驚き、あわてて郵便局に電話して、こういう事情なんですが、手紙がまったく入っていません。少なくとも2・3通は届いているはずです。送り手に返信されてしまったんですか?と聞いてみても、「実際の配達員じゃないとそのあたりは分からないから明日の朝電話してみて~。」とのこと。

それで翌朝電話してみて同じ質問をしてみても、「配達員が今いないから明日電話してみて~。」と言われました。さらにその翌日、業を煮やしつつ電話してみると、ついにその配達員と直接話すことができて、「あぁ、お宅ね、鍵ができてないと思ったから全部保管してたよ!えっ?鍵できてたの?じゃぁ今日届けるよ。」とのこと。鍵できてたの?って、もう3日も経っている上に、そもそもお宅が鍵を作ったんでしょうが!内部の伝達がまったくできていない!と私は心の中で叫びつつ、おそらくまぁその配達員さん個人の責任ではないので、「あっ、どうも、よろしくお願いしま~す。」と愛想よく伝えておきました。ちなみにここアメリカでは、働いている人たちは会社を代表しているという意識は非常に薄いので、個人相手に責めたりしても、そんなの私のせいじゃなくて会社の(この場合は郵便局の)システムが悪いんでしょと開き直られることが多いです。

そんなこんなで、一応無事郵便物は届き、やれやれと思っていた矢先、今度は別の問題が発生しました。

私事ですが7月に私は結婚しまして、日本に住んでいる友人が最近結婚祝いを送ってくれたらしいのです。その友人から、「Facebookで引越のトラブルの件を見ていて不安に思い始めたんだけど、結婚祝い届いた?日本の郵便局からは届いたっていう通知があったんだけど・・・」というメールをもらってびっくりです。私は荷物どころか不在通知すら受け取っていません。

そこでその友人に詳しい情報(照会番号など)を送ってもらい、アメリカの郵便局のウェブサイトで番号を入力して照会してみると、8月17日午前11時付けで配達済みとのこと(ちなみに照会したのは23日です)。Proof of Delivery(配達したときにもらうサインをスキャンしたもの)を見てみると、知らない人の名前でサインしてありました。それで私はもしやアパートの管理オフィスに荷物が届いたのだろうかと思い(アメリカの集合アパートにはだいたい現地に管理オフィスがあって、不在の場合はそこで荷物を代わりに受け取って保管してくれていることが多いです。)、オフィスに行ってマネージャーさんに聞いてみても、荷物はないし、Proof of Deliveryのサインを見せてもそんな人知らないとのことでした。

そこで私は、おそらくこれは荷物が別の場所に間違えて届けられて、誰か他の人が受け取ったに違いない!と思い、郵便局に電話してみると、「今日はお宅の地域を担当する配達員が居ないから分かりません、一応追跡調査してみるけど、明日の朝もう一度電話してみて。」と言われました。私はこの「明日の朝もう一度電話してみて。」のセリフにうんざりしながらも、また翌朝電話してみると、担当の配達員の女性と直接話すことができて、彼女曰く、「もう一回一通りここにある荷物を確認してみて、また改めてこちらから電話するよ。」と言われ、その後待てども暮らせど電話は一向にかかってきません。

それでまたハラハラドキドキしながら、その日は外出したりしていたのですが、家に帰ってみると、不在通知がありました。おおおお、これは!と思い、翌日郵便局に受け取りに行くと、ちゃんと友人からの結婚祝いが誰かに空けられた様子もなく、保管してありました。ということは、あのProof of Deliveryはいったい何だったんだろうか・・・と疑問が残るばかりです。

そんなわけで私は「また明日、また明日」のセリフにうんざりし、またいろんなことにハラハラドキドキしているのですが、でも不思議なことに、結局なんとかなるようです。以前アルバカーキに住んでいた友人が言うには、ここはthe land of mañanaと呼ばれているそうです。mañanaと言うのはスペイン語で明日という意味で、ここニューメキシコ州はメキシコ人移民が多いのでスペイン語が使われていると思うのですが、日本語に直すと「明日の王国」というイメージでしょうか。

どうやらここの生活リズムに慣れるためには「明日できることは明日やる」という方針で行ったほうが良さそうです。やれやれ・・・ですね(笑)。

Junko

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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