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Cafetalk Tutor's Column

yukarin 講師のコラム

「継続」からの贈り物

2013年10月30日 | 2 コメント

 きょうは、私のところに英語を習いに来た男の子の話をします。

彼(中1)の英語のテストの成績は20~30点。何度教えても、英文法の仕組みが頭に入っていきません。

来るたびに何度も何度も同じ説明を受け、怒られ、涙を流して帰っていくこともありました。

次の授業の時、「先週はきついこと言ってごめんね。」っていうと、「えっ、何がですか?」とクールな返事…

でも、お母さんに後で聞いたのですが、その頃彼は車から降りたがらなかったそうです。(^_^;)

これでもかこれでもかと教え続け、1年半を過ぎたころでしょうか。 「あれっ?わかり始めてるぞ」と感じるようになりました。そして、それと並行してテストの成績も50点、60点と上がっていき、最終的には90点近くとるようになったのです。

本人いわく、最初は先生が何を言ってるのかさっぱりわからなかったのが、だんだんわかりだした、とのこと・・・

つまり、彼は英文法のしくみがわかる脳が形成されるのに1年半を要した、ということなのです。

諦めなくてよかった! それが本人、親御さん、そして私の想いでした。

私は、彼から「継続」の本当の意味を教えてもらいました。

今、皆さんは誰からでもない、ご自分の意志で語学を勉強しておられます。ご自身でリクエストを申し込むボタンをクリックしていらっしゃいます。それはほんとうにすばらしい向上心です。

しかし、本当に大切なことは、その先にあります。

皆さんは、この少年のように向上が感じられない状態で1年半、黙々と学び続けることはできますか。停滞期を乗り越える覚悟をお持ちですか。

そこを乗り越えた時、「継続」がくれる贈り物は、自分の肯定です。努力する自分を愛する気持ちです。ひとりひとりが自分を好きでいられたら、人に対してもっとやさしくなれると思うのです。

私も、覚悟をもってリクエストしてくださるあなたと、これからも真剣に向き合ってまいります。

さあ、今日も辛抱強く、努力を継続していきましょう。!(^^)!

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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