いつもの生活に世界のスパイスを。

Cafetalk Tutor's Column

Fruitful Life FP 講師のコラム

私達の年金運用を行なっている機関とその運用スタイル

2020年1月19日

 

(挿入図表はGPIFホームページより「2018年度末 運用資産別の構成割合(年金積立金全体)」より引用
https://www.gpif.go.jp/operation/last-years-results.html


私達の年金
(国民年金及び厚生年金)を運用している機関をご存知ですか?

 

年金積立金管理運用独立行政法人法という法律に基づく、

年金積立金管理運用独立行政法人(そのまんまの名称ですね!)という機関で、

同法人の英語名称Government Pension Investment Fundを略して

GPIF」とも呼ばれています。https://www.gpif.go.jp/about/

GPIFは現在1617,622億円2019年度第2四半期末現在)を運用しており、

世界最大級の機関投資家と言われています。

 

年金制度は長期にわたる制度維持が必要ですので、

長期で安定した資産運用が求められ、実際の数値目標も置かれています。

 

そんな「安全かつ効率的な運用」を求められる機関が実際どのように

資産運用をしているのか、ご興味がある方も多いことと思います。

現在の基本ポートフォリオは下記の通りと定めています。
(上記挿入図表の内側にあります) 

  • 国内債券35%
  • 国内株式25%
  • 外国債券15%
  • 外国株式25% 

この「基本ポートフォリオ」は市況や社会情勢により見直しが行われますが、

直近はざっくり国内外の「株式50%、債券50%となっています。

 

GPIFは四半期ごとに運用実績を発表しており、もちろんマイナスの時もあります。 

それでも直近のデータで2001年度~2019年度第2四半期のトータルでは

年率3.02%の運用なっています。

(図表はGPIF「2001年度以降の累積収益」より引用https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html
 

規模は全く違いますが、私たちが老後のための資産運用を考える際に、

参考になるポートフォリオだと思います。

もう少しアグレッシブに資産運用を考えたい場合、

現在の資産を守りながら資産運用を考えたい場合など、

個々人で違いますが、私たちの年金がどのように運用されているかを知ったうえで、

ご自身の運用スタイルを考えてみても良いかもしれません。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

お気軽にご質問ください!