新年福をたくさん受け取ってください!
去年は再び大学院に通うことになり、いつにも増してたくさん本を読んだ1年でした。
そこで去年読んだ本の中で特に面白かった本たちを紹介ハゴジャハムニダ!
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<ルポタージュ>
去年はルポタージュにハマり、本当によく読みました。
最相葉月『ナグネー中国朝鮮族の友と日本』
この本は別のコラムでも紹介したような気がしますが、この本で最相さんの本がもっと読みたくなり、次の『セラピスト』を読むことになり、今は『絶対音感』を読んでいます。
最相葉月『セラピスト』
心理カウンセリング業界(?)の現場ルポ。この本で「箱庭療法」にとても興味を持ち、実際自分で「箱庭療法」を受けにも行きました。心理学って、ちょっとこじつけもあるような、半信半疑の部分がまだ自分の中であるので、今後も心理学関係の本はもっと読みたい。です。
高野秀行『恋するソマリア』
高野さんの本は本当に何でも面白い。ソマリアのカオスっぷりに比べれば韓国なんて・・・。
筒井功『日本の「アジール」を訪ねて』
同和問題にも関心を持ち続けている私です。被差別民が暮らしていたという地域を巡る旅。結構新しめの話もあり、興味深かった。
星野博美『転がる香港に苔は生えない』
この人の『みんな彗星を見ていたー私的キリシタン探訪記』もオススメ。『キリシタン』の方からこの人の本にハマり、彼女の元々の専門(?)の中国関係の本を読み始めたところです。返還前後の香港に住み着いて、現地の人々と親交を深めていった著者の香港生活日記風ルポ。返還前後の香港のカオスっぷりに比べれば、韓国なんて・・・。
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<外国・異文化>
萱野茂『アイヌ歳時記』
アイヌ民族のものの考え方、生活について詳しく知れる良著。
中村逸郎『ロシア市民ー体制転換を生きるー』
ソ連崩壊直後のロシア市民(主にモスクワ市民)の現状についての話。この本はロシア滞在中に読んだので、「この頃のカオスっぷりに比べたら今のロシアなんて超普通の国じゃん!」と思いました。「この頃のロシアに生まれなくて本当によかったな」とも。しかしこの本を読んだ後、前述の『ソマリア』『転がる香港』を読み、私の中の「生まれなくてよかった国ランキング」は1位ソマリア、2位返還前後の香港、3位ソ連崩壊後のロシア になりました。(ソマリア、香港、ロシアの方々、本当にごめんなさい)
矢口祐人『ハワイの歴史と文化ー悲劇と誇りのモザイクの中で』
ハワイ語の復興に関して去年はハワイについて調べる機会が多かったです。ただの南の楽園だと思っていたハワイにそんな歴史があったとは・・・そして現代のハワイはそうなのか・・・と色々と興味深かった一冊。ハワイ関係の本はもちろん、移民に関する本ももっと読みたいと思うキッカケになった本。
小川さやか『「その日暮らし」の人類学』
アフリカの人々のたくましさというか、適当さというか・・・色々圧倒されて読み終わった後どっと疲れます。(でも面白い)
太田心平ほか『東アジアで学ぶ文化人類学』
韓国に関しては「韓国の家族制度」「韓国のジェンダー」「韓国人の対馬観光」に関する話が載っていて、それはそれで面白いのですが、私は「沖縄と台湾」の部分が特に興味深かったです。「日本らしさ」を求めて沖縄に来る台湾人観光客と、「沖縄らしさ」を売りたい沖縄人・・・沖縄・台湾交流史についてもっとよく知りたい。
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<語学関係>
白井恭弘『外国語学習の科学ー第二言語習得論とは何か』
これも前に別のコラムで紹介した気がしますが、タイトルの通りの内容です。外国語を学習している人は一読をオススメします。
真田信治ほか『在日コリアンの言語相』
論文集っぽい体裁なので論文の形式に慣れていないと読みにくいかもしれませんが、これも去年本当に面白く読んだ一冊です。在日朝鮮語に興味のある方、ぜひ!
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<その他>
井戸まさえ『日本の無戸籍者』
この日本に「戸籍のない」人がいるという事実・・・知っていましたか?彼らは確かに日本に生まれ、日本で生活しているのに、存在していないことになっているという衝撃・・・「無戸籍者」はいかにして無戸籍になってしまったのか、詳しく分かります。
渡辺淳一『阿寒に果つ』
去年、北海道旅行中に行方不明になってしまった中国人観光客が「この本に影響されて北海道に自殺しに来たのでは」と報道されたことで一躍有名になった一冊。昔の札幌の様子も垣間見れて、面白かった。
朝井麻由美『「ぼっち」の歩き方』
最近は韓国でも何かと話題の「お一人様」。著者が一人で様々なイベント(?)にチャレンジし、その様子について詳細に記した本ですが、バカバカしいながらも結構面白かった。
久川涼子『実録水漏れマンション殺人事件』
去年、大島てるの事故物件ナイトというイベントに行たら(大島てるを知らない人は今すぐググってください)この方もゲストで来ていて、話が面白かったのでその場で買った一冊。軽い気持ちで読み始めましたが、色々と考えさせられました。日本の法律、腹立つ。
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最近は『絶対音感』の他に、やはり高野さんの別の本を読んだり、昆虫に関する本を読んだり、ソウルの食べ物とその歴史についての本(韓国語)を読んだりしております。
近所の図書館の他に、大学でも本が借りられるようになって(院生だからたくさん借りられるし期限も長い)去年は本当に読書生活が充実していました。
今年も読んで読んで読みまくりたいです。
以上イムニダ。