イスタンブールの隅っこで ~トルコの学校はハメハメハ編~

A Suzuki

皆さま、こんにちは。イスタンブール在住のSuzukiです。毎年、現地校の夏期休暇に合わせ1週間から10日ほどの休暇を頂いております。「もうすぐ夏休みだなあ」とカレンダーを見ながら、心にうつりゆくよしなしごとつぶやいております。

トルコの公立学校は夏休みが、なんと3ヶ月(6月半ばから9月半ばまで)あります。もともと部活動・学校行事もないので、まるまる3ヶ月のお休みです。さらに普段の日も頻繁に臨時休校になります。トータルで1年の3分の1以上は学校は休みじゃなかろうか?
天気予報で「雪」が出れば臨時休校(降らなかったり、みぞれだったり、翌朝、道に雪が積もってなくても)、「強風」の予報で臨時休校(翌朝までに風がおさまっていても)。
ちなみに先日の大統領選でも、選挙の翌日は当然のように臨時休校でした。理由は「日曜日の投票会場に学校が使われるから」とか?う~ん、良く分からん;
 
『風がふいたら遅刻して
雨がふったらお休みで』
 
トルコで暮らしていると、年に何度も頭の中をあのメロディーが流れていきます。風がふいたら遅刻どころか、ここではお休みだよ?トルコ...南の島よりすごいな!?
 
『かめはめはーかめはめはーかめはめはめはめはーーー』
 
と口ずさみながら...これが実は「赤面ものの勘違い」と気づいたのは、つい数日前。
ふいに歌詞の全文を知りたくなって調べたところ、正しい曲名は「南の島のメハメハ大王」だそうで;「メハメハ大王」は実在するハワイの歴代の立派な王様達だそうな;;
なんてこったい;きっと漫画ドラゴンボールにはまった時に記憶が改ざんされたんだ;;
 
さらに、昔から「風で遅刻、雨で休みなんて...なんて羨ましい国なんだ~」と思っていた私ですが、これまた正しい歌詞は
 
『南の島の大王は
子どもの名前もハメハメハ
学校ぎらいの子どもらで
風がふいたら遅刻して
雨がふったらお休みで
ハメハメハ ハメハメハ
ハメハメハメハメハ』
 
...なんてこったい...休みが多いのは、南の国の方針じゃなくって、子供達が勝手にサボっていただけじゃないか!?ハメハメハ大王が休校日を決めていたわけじゃなかった!
 
半世紀近くずっと勘違いしていたとは…いや、まじで信じられないorz...
いや、でもね?同じ勘違いをしている人って、他にもたくさんいるんじゃないかな~私だけじゃないんじゃないかな~?きっといるはずだよね~?
 
しかし、童謡の世界よりも勉強しない国って...トルコ、大丈夫か?いや、すでに大丈夫じゃないな。大統領選を見ていて思ったけど「トルコ、もっと教育に力を入れようよ。どっちを選ぶ方がまだマシ?みたいな選び方じゃなくって、きちんとした人材育てようよ。もっと自分の頭で考える国民を増やそうよ。若手の活躍の場を作ろうよ(泣)」
 
ふと、子供達に「将来、どんな職業につきたい?」と聞いたら、息子くんが元気に手を挙げて「ぼく、ニートになりたい!」とニッコニコの良い笑顔。...息子くん...ニートは仕事じゃないんだよ...。
別に家に引きこもってくれても良いけど、リモートワークを見つけるなり、自分の生活費は自分で稼ぐようになってくれたまえ...と祈る母です。
本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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