ピーマンから学ぶイタリア語

Aisaka

チャオ!イタリア語講師のアイサカです。

「ピーマン」って英語ではないと知っていましたか?
これ、英語圏で「ピーマン」と言うと『おしっこマン』と捉えられてしまうらしいです。

ピーマンは実は、フランス語の「piment(唐辛子)」から来ているそうです。

そもそも、ピーマンは唐辛子の辛みを除いて人工的に作られた野菜なので、フランス語の唐辛子に基づきます。

さて、ここで日本語とイタリア語を一緒に見てみましょう。

ピーマン:peperone
唐辛子:peperoncino
胡椒:pepe

どれもpepeがあるため、やはり仲間ということがわかりますね。

※胡椒(pepe)は植物の仲間としては別物ですが、辛みがあるという意味で語源は繋がっているんでしょうね。


▼パプリカとは?
日本でパプリカといえば、赤ピーマンや黄色ピーマンの肉厚なピーマンを想像しますが、イタリアでパプリカ(Paprica)といえば、調味料のパプリカパウダーを指します。
イタリアでは、色にかかわらずピーマンはpeperoneと呼びます。
細かい種類の名称はあると思いますが、一般的には大きくとも小さくとも長くとも、緑だろうが赤だろうが黄色だろうが、peperoneです。

▼パスタの料理名ペペロンチーノは注意
日本人はよくパスタの料理名を「ペペロンチーノ」と言いますが、イタリアではペペロンチーノは唐辛子を指します。
もしイタリアで「ペペロンチーノ食べたい」と言ったら、唐辛子が出てくるのでご注意ください。
正しくは、Aglio olio e peperoncino.です。

明らかに和名だと海外で間違うことは少ないと思いますが、カタカナ表記だからこそ勘違いすることも多いですよね。
日本のカタカナは、和製英語も多いですが実はオランダ語源やスペイン語源なども多くて調べてみると面白いです。
本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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