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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di Rie_Takayama

心の筋肉のつけ方

Mar 6, 2016

ここ数日で気温が上がり、だいぶ暖かくなってきました今日この頃ですが、油断して薄着で外出したり夜を過ごしたりすると、まだまだ冷えてしまう危険が大きい時期ですね。

先日テレビで「冷え症対策」について特集していましたが、冷え症には何より筋肉をつけることが根本的な解決を促すとのこと。その理由は、筋肉がつくことで代謝が上がり、何もしていなくても発する熱の量が増えるので体温の上昇につながるということ。また、筋肉が正しい位置にバランスよくつくことで姿勢が良くなり、猫背やぽっこりお腹によって内臓が本来の位置ではないところにあったり、正しい位置にない他の臓器や脂肪から圧迫されてしまっていたり、というのを防ぐことにもなるので、内臓機能が正しい状態に戻るというのもありますね。そして内臓を動かしているのも内臓についている筋肉なので、この筋肉を鍛えることで内臓の老化を防ぐ効果もあるとのことでした。内臓筋を鍛える一番の方法は呼吸法だそうです・・・・!!うーん、これだけでヨガがなぜ身体に良いか?ということを凝縮して説明してくれていますね!

身体の冷えは万病のもととも言われ、冷えから来る様々な弊害、それはコリやむくみなどの日常感じるものだけでなく、免疫力の低下やだるさ・疲れやすさ、そして少しでもストレスがかかると自律神経が乱れて不眠や原因不明の体調不良などさらなる悪循環を引き起こしたり・・・・・という状態にもなりやすいので、放置しておくとそこから大きな病へと発展してしまう危険因子をたくさんもってしまうことにもなります。

さて、そんな冷えから身体を守ってくれて、またケガや腰痛などのリスクも減らしてくれるのが筋肉ですが、それは同時に柔軟性ともセットで存在することで身体の動かし方がとても楽になり、筋肉がついていてもよりしなやかで軽やかな感覚というのが得られます。ヨガをやっている人でそれほどムキムキになっている人はあまりみかけませんが、身体の内側にあるコア筋が鍛えられますので、普段の生活をする上での立ったり座ったり、という動作に強くなったり、歩いているときの姿勢や歩き方などがきれいになる効果はあると思います。またそれは、柔軟性と一緒に発達することで、体感として「軽くなる」感じ、というのが出てきます。

では、それをハードからソフトに置き換えて考えてみると、どんなことが言えるでしょうか?

私は以前コラム「ヨガとは・・・健康で幸せに生きるための哲学です」でも書きましたように、ヨガは最終的には心にも効いて、生き方や物事のとらえ方を軽くしてくれる=幸福度が増す、のがその最大の効果だと考えています。そしてヨガで身体を動かしながら気づくことは、不思議と自分の中でソフトな部分へも変換されて気づきを深めてくれます。それこそが、ヨガが「動く瞑想」と言われるゆえんなのかもしれません。

身体に筋肉と柔軟性があり、またそれらが日々の健康(=快適さ)を高めてくれるのだとしたら、心にとっての筋肉と柔軟性って何だと思いますか?!

心の筋肉。しっかりと軸をもってあるべき正しい姿勢を可能にしてくれて、またケガや病気からも身体を守ってくれるもの。体温を上げてくれるもの。それは、「自分への信頼」や「愛」ではないでしょうか。

そして心の柔軟性。可動域をより大きくしてくれて、硬直を防いでしなやかな伸びを可能にしてくれるもの。たとえ外側から力が加わったり、また一瞬バランスを崩しそうになっても、筋肉とのダブルワークでバランスをとって、ポキッと折れて立ち上がれなくなってしまう状態を防いでくれる。それは、「想像力」や「夢」「希望」とは言えないでしょうか?

身体の筋肉と柔軟性が一夜で付くものではないように、心のそれらもある程度「トレーニング」が必要です。そして心も身体も、日々変化する状態を見ながら、無理せず、少しずつ強度を上げていくことでその強さやしなやかさの度合いをレベルアップさせることが可能です。身体には老いを受け入れていくことが必至ではありますが、心に関しては、年齢の影響というのは身体ほどではなく、むしろ自分の心がけ次第でいつまでも若々しくいることは可能だと私は思っています。年齢やその他を理由に制限を作って、心を早くから老いさせてしまっているのは、私たち自身なのかもしれません。

さて、では心を強く、しなやかにする効果的なトレーニング方法とは何でしょう??!

それは身体のトレーニングとも一緒で、ある程度は負荷をかける必要があるでしょう。つまり、生きていれば必ず誰にでもやってくる不調期や、失敗、挫折、その他自信を失ってしまいそうな様々な出来事。それらを乗り超える経験というのが、心の強さとしなやかさにはどうしても必要だと私は思います。つらい時期にどう自分と向き合うか?どのようにその出来事を学びに変えていくのか?そこから、心の筋肉である自分への信頼や愛が生まれ、また想像力や夢、希望が心を柔らかく軽やかにしてくれることを学んでいくのだと思うのです。ですので、とらえ方さえ変えてしまえば、人生の不調期は心を強くしなやかにしてくれるための、神様から与えられたトレーニングなのです!

くさって投げやりになってしまいそうになること、誰にでもありますよね。私にもありました。でも、そこで本当にそうなって地べたに顔をひれ伏してしまう自分になってしまったら、そこからは強さやしなやかさどころか、身体と一緒で様々な不要なものが付いてしまい、また弱く、すぐに病にやられてしまう状態で老いていくだけになってしまうでしょう。

もちろん、そのような予測できない人生で起きる「学びの経験」以外では、自分で行うトレーニングは出来れば楽しい方がいいですよね✰楽しく心を開放しながら、同時に強さもしなやかさもつけてくれる心のトレーニングとしては、一人旅に出ること(できれば海外)や、何か新しいことでこれまで勇気が出ずなかなかはじめられなかったことや、やってみたいことに挑戦してみること、そしてそれを継続して、できたらとことん取り組んでみること、などもオススメ方法です✰一人旅も、新しいことを始めることも、自分自身の弱さと向き合う瞬間があります。一人旅なら、「来るんじゃなかった・・・」「誰も自分を理解してくれない、淋しい・・・」「どうしよう、言葉がわからない・・・」、あるいは何かに挑戦中なら「どうせ上手くならないしな・・・・」「面倒くさいな・・・」。そんなときにその弱い声を聞くままの自分なのか?自分自身の中に新たな扉を見つけるのか?はすべてあなた次第なのです。

また私は、強さとしなやかさというのは、心と身体両方に付けていくことで心身の相乗効果が見込めると考えていますので、何かで結果を出したい、自分を変えたい、そんなときこそ身体を動かしていくことをお勧めします✰

写真は・・・最近私が練習で訪れているヨガスタジオです。横浜の中華街が見下ろせて景色最高!のロケーション。場所を変えて視点を変える。これも、ヨガで習った自分を強くしなやかにする方法の一つです。

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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