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Cafetalk Tutor's Column

Machika 講師のコラム

リストカットは限界を知らせる心の叫びです。

2015年12月10日

 「死にたいわけじゃない、だけれど気持ちが楽になる」

 

リストカットをする人が口にする言葉です。リストカットを行う人は、必ずしも死のうとしているわけではなく、多くの場合「苦しみから逃れたい」「助けが必要だ」という心の叫びなのです。


 リストカットとは、正式名を手首自傷症症候群といいます。自分で手首や腕など自分の体の一部を、カッターやハサミなどで傷つけてしまう行為で、それがだんだんと常習化しやめることができなくなります。リストカットをする人が全国にどれくらいいるか、という統計は、とても正確とはいえないと個人的には考えています。なぜなら、リストカットをする多くの方は、誰にも言えず悩んでいることが多く、そうした大部分の人を含めた正確な統計を取ることは不可能です。実際には、世界中、また日本中で相当数の人がリストカット経験者もしくは現在も悩み続けているのではと思います。決して珍しいことではないのです。それでも、「変に思われるのではないか」などという不安から、人に打ち明けることができずにいる人がたくさんいます。


 リストカットは自分の中のストレスや苦しみが限界を超えていると教えてくれるサインでもあります。それらの問題を解決していくには、信頼できる人に助けを求めることがどうしても必要です。決してあなたを責めず、あなたの今をそのまま受け入れ、理解してくれる人が回りにいるでしょうか。親しい友人や家族にさえ打ち明けることができず一人で苦しんでいるなら、ぜひ一度ご連絡ください。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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