久しくこのブログシリーズはお休みしていたが、この度「あの映画の英語!」というレッスンを立ち上げることになり(僕のプロフィールをチェックしていただきたい)、再開する運びに至った。
今回取り上げる映画は3Dアニメ。ハリウッドから発信される3Dアニメ映画が興味深いのは大人が見ても楽しめる作品が多い、という点である。ディズニーを代表とした3Dアニメ映画がこの20年ほどで多く公開されたが、それらの作品で使われている英語表現にも注目して見なおしてみよう。きっと「え、こんな発言しちゃうの?」といったような意外な発見があるはずだ。
それでは2010年に公開されたHow to Train Your Dragonの予告編、どうぞ。
あらすじ:バイキングの一族が住む島、Berk。族長であるStoik(声:Gerard Butler)の一人息子であるHiccupは父親とは打って変わってとても貧弱。そんな島を度々襲うのがドラゴンの群れ。島の男衆はそんなドラゴンたちと戦うのが仕事。Hiccupはその用意ができていることを父親に証明したくてしょうがないが、ひ弱な体では到底無理。代わりに武器を作りそれで加勢することを決意。やがてドラゴンの群れは再び村を襲い・・・
これ以上話してしまうとSpoilerになってしまうこと間違いなしなのでご自身で見ていただきたい。ちなみに僕はこの映画シリーズ、好きです(第2作目が既に公開済み、第3作目は2018年に公開予定)。こういった映画は予定調和が多いけどそれを鑑みても楽しめる内容になっている。
紹介するフレーズは二つ。
1. We are going to take nice and slow. – ちょうど1:00で主人公のHiccupが出会ったドラゴンToothlessに向かってこれを伝える。やはりSpoiler(ネタばらし)になってしまうのだがHiccupはこのドラゴンと出会い、やがて友達となる。ただToothlessはHiccup自身が使用した武器によって怪我をしてしまい、責任を感じたHiccupは飛行補助の器具を作成、それを初めて試しているところで聞かれるのがこの台詞だ。
何かを初めてする人に向かってインストラクター的な立場の人間が発言することが多い。あえて訳すなら「落ち着いて、ゆっくりいこうぜ」といったところか。例えば自転車の乗り方を初めて練習している父娘を想像してもらいたい。
Daughter Daddy, I’m scared. Promise you don’t let your hands go, ok?
Father Yes, I promise Francine. We are going to take nice and slow, ok?
Daughter Okay...
2. Everything we know about them is wrong. – 聞かれるのは1:15辺り。こちらの台詞はWe are going to…に比べると特に目立つ要素はなさそうだが、実は汎用性が高いのはこちらだろう。ここではフレーズを一言一句暗記する、と言うよりは文章の構造に注目してもらいたい。日本語では中々使わない語順だろう。
Everything = 全て/ we know about them = 俺達があいつらに関して知っていること / is wrong. = は間違っている(た)。
こう解体した上で今度はご自身が表現したい内容にすり替えればすぐにオリジナルの文章が完成する。
例)Anything you want will be provided. = 君が欲しいものは何でもあるよ(提供されるよ)。→未来形にはしたが上の台詞と非常に似ているのがわかるだろう。
いかがだったろうか。早速次回の英会話レッスンで使ってみよう。コツとしてはこれらのフレーズを言わざるをえない状況へ会話を持っていくこと。
新しく開設したあの映画の英語!レッスンも是非チェックしてみていただきたい。
最後に僕が飼っている猫のうちの一匹、Pantherの写真をどうぞ。真っ黒な上にきつい目つきがHow to Train…の主役ドラゴン、Toothlessによく似ていると勝手に思っている。9月1日に生まれたばかりの仔猫です。
Comments (0)