前回から少し間が空いてしまった。今回の「ハリウッド映画から学ぶ英語」はごく最近の映画、原題Limitlessから。といっても公開されたのはもう4年前の2011年。
売れない作家のEddie、まだ1ページも書けないまま数ヶ月が経つ。彼女には別れを告げられ泣きっ面に蜂。そんなある日道端でばったり前妻の弟に出くわす。羽振りが良さそうな義弟(でもないのか、もう)に怪しい薬を試してみないかと誘われ、最初は断ったもののゴクリ。みるみる脳が活性され・・・といった内容。では予告編をどうぞ。
ここで一つ打ち明けたいことが。実はこの映画、僕の中で「超お気に入り!」といった存在ではない。このブログシリーズを始めて気づいたことなのだが、どんなに良い映画(特に英会話を学ぶ、という点では良い脚本の映画)であっても僕が紹介したい、というセリフが予告編に含まれているかというとそうでもない、という事実だ。
これは仕方がない。3分弱、という時間で映画の良いとこ取りをし、より多くの人に映画館へ足を運んでもらう、という役割があるためにじっくりとワンシーンばかりを映すわけにはいかないのだ。お気に入りの一つである映画(忘れてしまった)の予告編を以前探していた際に爆発シーンばかりでげんなりしてしまったことがある。セリフがほぼ皆無じゃないか!と一人で叫んだのはここだけの話。
ということで言い訳がましい前置きが長くなってしまったが、紹介するフレーズ自体はかなり使えるもの。予告編の1:03あたり、時間にして2秒ほどだろうか(ちなみにこの俳優さん誰だかわかりますか?)。しかめ面(ヒント1)の初老の男性がこう発言する
I'm baffled by this guy.
Baffledとは混乱した、理解できない、という意味。ここで質問。この単語ではなく他によく使われる単語、ご存じないだろうか。
そう、Confusedである。意味の違いはなんだろうか。あえて挙げるならばこうだ。
- Confusedはどちからというとチンプンカンプンな状態のこと。考える暇もなくとりあえず意味がわからなくて混乱している。
- Baffledはどちからというと「しっかりと思考してはみたがやはり意味がわからない・理解できない」といったニュアンス。ある人の言動・行動が理解できない、という意味でもよく使われる。
ただこう説明してもやはり実際に使わないとその違いはわからないだろう。是非次回の英会話レッスンで使ってみよう。ちなみにConfusedとConfusingの違いのようにBafflingとing形にし、混乱させる人物・物事等を主語にして使うこともよくある。それでは会話例を見てみよう。
A: So one of my social workers, Jenn, she went to see her client yesterday at his house because she hadn't seen the person for almost a week, and she said the client usually gives her a call at least once every couple of days.
B: Right. And?
A: Well, she went to the client's house, and guess what she found out?
B: What?
A: The client told her that he did call her at least three times in the past week, and he even said he talked to her on the phone. Strange, yeah?
B: More like creepy.
A: Exactly! And Jenn is completely baffled by this.
いかがだろうか。このClientが一体どういったClientなのかの解釈は皆さんにお任せする。よろしければコメントでどうぞ。
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