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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di Haci(ハチ)

流暢に喋るための1つの学習法

Sep 27, 2015

私の住む北イタリアも、随分秋めいてきました。太陽の下ではまだまだ汗ばみますが。とはいえ、肌に触れる透明な空気は、明らかに夏のものではありません。今、日本はどんな気候ですか?

ところでイタリア語を学習されているみなさんは、流暢に喋るためにどのような方法を使われていますか?イタリア語はほぼカタカナで書き表せますが、やはり日本語には無い発音も多くあり(母音の開閉の違いは今日は話しません)、特に母音を伴わない子音の発音は、私たち日本人には ちょっと苦手なものです。
私は日本にいた頃、英会話を習得するために駅前留学していました(若い方、わかるかなあ?)。その時に実践していた方法が、イタリア語習得にもかなり役に立ったので、ここに紹介します。

まず、音声教材があるなら、テキストを見ずに音声だけを聴きます。自分が「聴き取れた」と思うまでしつこく聴いて下さい。次に、聞き取れないところがあっても、聞き取れたところだけを音声と一緒に発音してみます。この後やっとテキストに目を通します。そしてテキストを目で追いながら、音声を聴きましょう。これでわからなかったところが明らかになるはずです。次に、テキストを読みながら1つの文 章のどの文節、どの単語が強調されているかよく聴いて下さい。そしてそこに印を入れます。どの単語と単語がくっついて発音されているかをよく聞き、これも印をつけてみます。これがかなり重要です。「ブツブツ」という感じでよいので、出来れば音声と一緒に発音し てみましょう。

例)Sonoandataal Cinema.
                     
これは、
ソノ ァンダータ ァl チーネマ

と読むということです。
Sono の最後の「o」と andata の「a」が、また、andata の最後の「a」と al の「a」がほぼくっついて発音されることを示しています。このような発音の仕方を身につけることによって、自身の発音が大きく変わるのはもちろんだし、こ れを理解することによって、聞き取りの能力もかなり向上するはずです。イタリア人は一々「その あんだーた ある ちねま」とは読みません。
この他に簡単な例では、「in Italia」が「ィニタ−リァ」、「in un'aula」が「ィヌゥラ」、「E' molto interessante」が「ェ モlとィンテレッサンテ」というふうに発音されます。このように印を入れて読んでみることは、会話文だけではなく、読み物を音読する際にもお勧めします。

こういうことを学ぶには、イタリアの政治家の演説を聞くと、とてもためになります(政治家としてBravoかそうでないかは別問題です)。もちろん。日常会 話で演説調で話を進めるわけにはいきません(そんなことしたら、「ヘンな日本人」になってしまいます・笑 あくまで語感を掴むための参考に、ということで す)。他にはテレビのニュース、ラジオ番組なんかもいいかもしれませんね。

イタリア語は日本語のようにフラットではなく、強調したい言葉はゆっくり大きく発音し、とてもリズム感に満ちています。最初に述べましたが、イタリア語はカタカナで表記は出来ても、必ずしもカタカ ナ発音ではないのです。これらのことを少し意識するだけで、始めたばかりの人は最初から発音に対する心構えが出来ますし、既によく喋る方にはもっと流暢に喋 るための大きな助けとなるはずです。
この他に、「流暢に喋ることが出来る」というのは、必ずしも早口で喋ることではないことを意識しましょう。まず始めにイタリア語のリズム、強弱を聞き分けることが話すこと・聞き取ることへの大きな力の1つになります。
ではまた今日から、楽しみつつ学習を進めていきましょう。
FORZA!
CIAOOOO!


This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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