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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di caoli

独断と偏見で選ぶ韓国エッセイ・紀行文10選

Weekly Topic: Memories about Dialects

Jun 1, 2020

大家好!

韓国語の눌러지다の日本語訳として北海道弁の「押ささる」ほどピッタリなものはありません。(多分)
계속 먹게 되다も「食べらさる」ほどふさわしい訳がありなむや。です。

ちなみに色々なところで言ってますが私は「ペチカ」は北海道方言だと思っていました。そしたらロシア語でした。ура!
(昔のロシア人はペチカの上で寝たそうですが、北海道でペチカの上で寝てた家庭ってあるのでしょうか?そもそも最近は北海道の家でもペチカすっかり見なくなりましたね・・・)


<独断と偏見で選ぶ韓国エッセイ・紀行文10選>
以下私の高校生の時の愛読書です。私にとってこれらの本の内容が「韓国」であり「北朝鮮」であり「韓(朝鮮)民族」でした。

私が読んでいた時点でかなり内容が古いので、いま読んだら「なんだこれ?」みたいな部分もあるかもしれませんが、それはそれで勉強になったり面白い部分がとても多いのでオススメです。

昨今の薄っぺらい(個人の感想です)韓国エッセイ・紀行文には全く食指が動きませんが、昔の韓国エッセイ・紀行文は「マニア感」「オタク感」「変人感」が多分に溢れていて最高です。

それではпойдём!

伊藤順子(2004)『ピビンバの国の女性たち』
伊藤輝夫(1993)『お笑い北朝鮮:金日成・金正日親子長期政権の解明』
遠藤公男(1986)『韓国の虎はなぜ消えたか』
呉善花(1990)『スカートの風:日本永住をめざす韓国の女たち』
金元祚(1984)『凍土の共和国:北朝鮮幻滅紀行』
司馬遼太郎(1978)『韓のくに紀行』
司馬遼太郎(1986)『耽羅紀行』
関川夏央(1984)『ソウルの練習問題:異文化への透視ノート』

根本敬ほか(1987)『ディープコリア:観光鯨狩りガイド』
荻原遼(1998)『ソウルと平壌』


高校卒業までに一応3回韓国に行き、短期ながらもホームステイしたり語学学校に行ったり韓国人とメル友(死語)になったりする中で、本の内容と同じだと思う部分や違うと感じる部分を自分の中で発見していくのが
とても面白かったです。今も面白いです。

あ、『ソウルの練習問題』だけは高校生の頃の愛読書じゃありませんでした。最近読んだ本です。
この作者がソウルに行った年(1982年)にも日本製品不買運動とかやっていたらしく、
今と変わらないその光景にほっこりします。

『凍土の共和国』は副題が「北朝鮮幻滅紀行」という最強センス。
これを読んで「北朝鮮・・・おそろしい子・・・」とげんなりした後に、
テリー伊藤の『お笑い北朝鮮』を読めば「え、北朝鮮・・・かわいい/////」となって
まさにサウナの後の水風呂、醤油せんべいを食べ続けた後のチョコレート、ロシア語に疲れた後に読む韓国語のようなリラクゼーション効果が期待できます。

『ディープコリア』は下品&失礼&不謹慎な内容のオンパレードで読む人を選びますが、
それでも平気な人は是非ダヴァイ。

司馬遼太郎の本が面白いのは言わずもがな。
『韓のくに紀行』も『耽羅紀行』も「街道をゆく」シリーズの本ですが、
街道をゆくシリーズは本当に大好きで、特に旅先に(その土地がテーマの回のを)持参して読むのが好きです。

『耽羅紀行』とっても面白かったですが、現在の済州島には全く興味が持てないのでいまだ未踏地帯です。
多分済州島に行ったことのある私の周りの道民3人がネガティブな感想しか言っていなかったから・・・
済州島ガチ勢の人イズビニーチェ。

今は『私の朝鮮語小辞典:ソウル遊学記』と『韓国サーカスの生活誌』を読んでます。

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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