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Cafetalk Tutor's Column

Tutor chura 's Column

動き出した時間

Weekly Topic: What extracurricular activities did you do when you were a child?

Apr 8, 2020

中学からなんとなく始めたサッカー

高校で引退するつもりだったけど、

最後の大会で自分のミスで失点した。

「自分のせいで負けた。後悔しか残らなかった。」


高校三年間を締めくくる最後の挨拶は
その言葉しか出てこなかった。


顧問の先生は


お前のせいじゃない」

言ってくれたけど、私は口を閉ざし頑なに拒否した。


高校を卒業してから、
OB戦でサッカー部の同級生と
何度か顔を合わせるけど、
会話が続かない。


だんだん
と距離が離れていき、
上京をきっかけに疎遠になっていく。



高校を卒業をして18年経ったある日の事
あまり連絡を取りあっていないけど、
フェイスブックで繋がっているサッカー部の同級生から
結婚式の誘いを受ける

 「気まずいなぁ〜」

とか思いつつも、
参加しない事に
なんだか気が引けて、
参加を決意する。


結婚式当日。

18年ぶりに会う同級生達。
余りに久しぶりすぎて
何を話して良いかわからず
よそよそしくなる。


椅子に座りぼーっとしていると
遅れてきた同級生がふざけながらこう言った

 「お前のせいで負けたんですよ!」

そう言われた瞬間、
不思議とスーッと心が楽になって、
壁がなくなった。


同級生にとって、
当時言いたいけど言えなかった言葉。


私も言われたくなくて、
知らず知らずのうちに
心を閉ざしていた。


多分私は、
自分のせいで負けたと口で言いながらも
心のどこかで自分のせいじゃないと思っていた


時間は掛かったけど、
同級生のお陰で、
あの時のミスを
受け入れることが出来た。


そこ
からは何も気を使うことなく
当時の気分になっておしゃべりをした。


 「変わってないなぁ〜」

そう思いつつ
止まった時間が動き出したのを感じた。

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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