タイトルと違うことを初めに書いてしまいますが、流れ作業の練習も大切なことがあります。
なぜなら、集中していないとき、無意識でもできることは大切だからです。
本番の演奏中に考えすぎると左手が疎かになります。
しかし、最初は絶対に流れ作業にはできません。
もちろん最小限の投資で最大の成果を得たいと考える人が多いでしょう。
繰り返し書いてきていることでもありますが、音楽にそれを持ち込むのは間違っています。
けれど、楽器のテクニカルな面においては、確かにある程度無駄な時間は省きたいと思います。
(無駄に見える時間もあります。でも、感覚を開くには必要な場合もあります。そこは指導者の見極めが大切です。)
では、そのテクニカルな面で無駄がない方法ってなんでしょう?
僕個人の考えですが、自分自身一言われて十わかる人ではありません。だからこそ思うのは、当たり前ですが、わからないなら一から十までやるしかないんですね。一切、その時わかる限り、できるかぎりごまかさない。
それが、最短での上達、と呼ばれることもあるでしょう。
システムの構築はITでも楽器のテクニックでも同じです。根本的に改善しないといけないところを、つけ刃の方法、テクニックで覆ったり、ごまかすことはできます。でもそこにまた異なる問題が発生すると、さらに新しいその場凌ぎのテクニックが必要になります。あとはいわずもがな。
フランケンシュタインのようなつぎはぎのプログラムやテクニックは、自分を苦しめるでしょう。
時間があるときこそ、泰然と構えて「悠々として、急ぐ」ようにしましょう。