カフェトークの皆さまこんにちは!
どんな連休を過ごされましたか?
私は土日は2日間のコーチング心理学講座に参加していて、刺激的な仲間と、刺激的な内容でたくさんのワークをしてきました☆新たにやりたいことや現実的に難しく思えて止まっていたことなどが、発想の転換や気持ちを前向きに向けなおすことで突破口を見つけたこともあり、なかなか収穫の多い2日間でした。
コーチングは過去ではなく未来に焦点をあてること、そこがその他のカウンセリングとの違いです。未来志向で物事を前に進めたい方にはとても良いアプローチだと思いますので、私の英語学習コーチングおよび生き方コーチング、ご興味ある方はぜひお待ちしています☆
さて、昨年末から日本と、また世界を騒がせているカルロス・ゴーン氏。
「逃亡」という事実を知ったとき、私は思わず、「うっそ!!!」と叫んでいました(笑)。
逃亡先のレバノンから世界に向けて発言を開始した彼は、彼にとっての「自己防衛ストーリー」を展開しているのは皆さんご存知の通りですね。そこでは、日本の司法制度への批判と、自分の無実を訴える2大トピックがメインの柱となっています。
まー、、、この件にコメントしはじめるとするなら恐らく、世界のほとんどの人が、2つの視点をもつのではないでしょうか。つまり、社会的にとか道義的に正しいかどうか?という視点と、もうひとつは、「やるな・・・・」という本音の声。。。。
そして、ほとんどの日本人の人は、また恐らく近隣の東アジアで教育を受けた人たちも、「自分だったらやりたくても、同じことはできない」と思うのではないかと思います。それはつまり、たとえ海外から上手く逃亡したとしても、また、自分の国がその逃亡してきた国と引き渡し条約を結んでいなかったとしても、、、、世間的なバッシングや非難を考えると、とてもではないけれど受け入れられた状態とは程遠く、その後の苦労が簡単に想像できるからだと思います。
ゴーン氏は億万長者です。
パスポートも複数もっていて、逃亡先の国としていくつか選択肢もありました。
その点でまず「特別じゃん!」と思うと思いますが、、、、そこは、彼がお金持ちだからこれができたのか、あるいはもともと「知恵がまわる」からお金持ちになれたのか。そんなことも考えたりするわけで。
ちなみに、彼の所持する国籍のひとつ、フランスは、表向きは(政府関係者など)彼のしたことは褒められたことではない、ということで、「フランスは彼を優遇しない」と言っていますが、国民の半数以上が今回の逃亡を支持しているそうです。
海外に住む日本人ジャーナリストの発信では、周りのフランス人やその他外国人たちは、彼のしたことは富の象徴で賛成できない、という意見もあるようですが、それは表向きの意見ではないかと。私は個人的には、フランス人たちの大半は「やるな」と思ったのだと思います。
イタリアにいたとき、よく使う言葉のなかに「Furbo(女性に対してはFurba、フルボ/フルバ)」というものがありました。
抜け目ない、ずる賢い、という意味の日本語で訳されますが、英語ではSly(狡猾な)、Clever(知恵が働く)、また場合によってはWise(賢明な)という意味でも使われます。
日本人の友達と話したものです、「イタリアではFurboって必ずしも悪い意味じゃないんだよねー」って。
イタリアで生活したことがある方はわかると思いますが、秩序とは程遠いのがイタリアの社会。日本ではありえないことがたーくさん起こります。
バスやトラムのタダ乗りを繰り返す人、レストランでもいわゆる「食い逃げ」とか。列は作ることをしないし、ずる込みなどはしょっちゅう。犬の散歩中のフンもそのまま放置、もちろんほっとくと街はゴミだらけに。公共のトイレはありえないくらい汚い。恐らくフランスも一般的には似たり寄ったりだと思います。
そんな中で生活していると、「正しくあること」の価値観が変わってきたりもします。
たとえば上記のような無秩序な中にいても、おばあちゃんがバスに乗るときにさっと手を貸す腕がタトゥーだらけの若者や、友達が困っていると、自分の損得なんて考えずに家族同然で助けてくれる人。
こういう人に出会えたらラッキー。
そう思うようになる。つまり、この人たちがその他のことではたとえ「ずる」をしているかもなんだけど、大事なところでどう振る舞うか?!だよね、と。
人が見ているからとか、規則だから、ではなくて、自分の心で決めるのが正しさ。そしてそれは、ときには世間的に非難されるんだけれど、でも彼らは自分と、自分を心から愛してくれている家族や友達だけはぜったいに背を向けないと知っているから、その人たちが理解してくれるならそれでいいと考える。
そして間違いなく、生きて無事に異国の牢獄(!)から帰ってきたら、たとえそれが「逃亡」であっても、「よくやった」が身内にとっては本心なんじゃないかな、と思いました。
生きるためにはFurboであることも必要なときがある。
これ、私も海外で学んだことです。私の場合はもちろん法に触れることではなくて(笑)、いろんな場面で「相手を説得するストーリー」を考え、時には演じて、切り抜けたことがあります(具体的に何を説得したのかは、ナイショです)。
特にイタリアでは、この手の話術を身に付けることが、生きていく上での大事なスキルだったりします(笑)。
あ、私は決してゴーンさんを賞賛はしていません(笑)
ただ、日本での感覚と、海外での感覚の違いの中に、知恵がまわる、ということをネガティブにとらえるか、場合によっては賞賛の対象ととらえるか、これはあるな、と思ったので今日は書いてみました。海外では「騙される方が悪い」という見方もあるのも事実ですし。。。。
小学校のときにイタズラが好きだった人、日本では叱られたり信用を失ったりしたと思いますが、その才能は海外では賞賛に値することが多いかもしれませんよ?!
あと、逃げると決めたら「しっかり逃げ切る」こともね!(笑)