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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di Rie_Takayama

クリスマスの思い出 ~ In Italy & Germany~

Dec 22, 2019



クリスマスの思い出でいちばん私の心を温かくしてくれるのは、2014年にドイツの友人宅で過ごしたときのことです。

その年はイタリアにいた年で、当時ヴェネツィアに住んでいた私はそのままヴェネツィアで過ごすか、語学学校で知り合ったドイツ人の女性のお宅を訪ねていくか迷っていました。

彼女は当時50代の女性で、職業は看護師、それもドイツでは医療や看護について本を出されているほどの方でした(彼女はその話についてはあまりしませんでしたが)。彼女のイタリア語のコースがすべて終わって帰国するというときに、イタリアまで迎えに来られたご主人ともお会いしていました。ご主人は精神科のドクターで、友人の彼女も精神科専門のナース。「世界はいつも優しかった」の記事で、人生初の海外ホームステイ先がアメリカ人のドクター&元看護師のお宅と書きましたが、私はドクターのお宅になぜか縁があるみたいです(笑)(実はオーストラリアのワーホリ時代も、学校から紹介されて最初の1か月だけ滞在したお宅が、ドクターのおうちでした^^;)。

「良かったら今年のクリスマスうちに遊びに来ない?」と、ご夫妻とヴェネツィアで最後に食事をしたときに2人から声をかけて頂き、迷った末、結局お言葉に甘えて2週間ほど滞在しました。

彼らの当時の家は、デュッセルドルフから車で1時間ほどの静かな住宅地。お庭と広いリビングのある平屋建てのおうちは、今でも目を閉じるとしっかりその間取りを思い出せるほど心に焼き付いています。

当時ハンブルクの大学に通っていた一人息子さんもクリスマスの間だけ帰省していて、ご夫妻と、息子さんと私の、なんだか私のポジションも友人というよりはまるでこの家の娘のような気分ですごしてしまったクリスマスでした。

クリスマスの10日ほど前に到着したので、ホンモノのモミの木が運び込まれ、パパと息子さんの手によって、もちろん私も手伝ってたくさんのオーナメントでの飾り付けの過程を初めて見たのですが・・・・・ホンモノのモミの木がみるみるクリスマスツリーになっていったのが本当に忘れられない感動でした♡

モミの木の下には、親せきや友人たちから続々と届いているプレゼントを置きます。そして、このプレゼントは、イブの日の夜に、家族みんなで開けていきます。添えられたレターも読んだりしながら!

友人のSusanne(スザンネ、私の友人女性の名前)はお料理がとっても上手で、毎日自慢のあらゆるお料理をご馳走してくれたのですが、このイブの日はもちろん特別。スープ、前菜からはじまってメインのお肉料理、そしてリンゴのデザートまでフルコースでもてなしてくれました。

彼女のこのお料理仕事はクリスマスイブまで!クリスマスイブ後「もうキッチンに立たないわ!」と宣言していたので、25日からは旦那さんと息子さんが男料理でもてなしてくれたり、外食したりしていました。

イブには教会のミサにも連れて行ってくれました。私はリスチャンではないけれど、神聖な気持ちで、また温かな心で、いつになく日本にいる家族や友人たちの幸せ、世界の平和について考えた夜でした。

ヨーロッパではクリスマスの飾りはすぐには片付けず、年明けまで結構長く飾っていたりするので、クリスマス後もそのぬくもりはツリーの存在とともに家の中や街を暖めてくれています。

彼らの家を離れた後は、ベルリン、ミュンヘンとドイツ国内を旅行したのですが、どこもまだクリスマスマーケットもやっていて、極寒の気温ではありましたが心はポカポカだったのを覚えています☆

その後、オーストリアの友人も訪ねて数日ともに過ごした後電車でイタリアに戻り、その年の私の1か月ほどのクリスマスバカンスは終了しました。

ヴェネツィアはクリスマス前も後も、当時住んでいた、修道院を学生と旅行者用に貸しているいる寮は閑散としていて、また街も日本みたいに音楽や飾り付けは派手にしてなかったです。イルミネーションはあくまでも古い街並みや教会の佇まいに違和感のない程度で。

ドイツとイタリアのクリスマスを見て思ったのは、とにかく日本より静かだということ(笑)もちろんクリスマスツリーやクリスマスマーケット発祥のドイツは飾り付けなどため息が出るほど素敵でしたが、良く言われる通り、彼らにとってクリスマスは1年で最も神聖で大切な、「家族で暖かく過ごす時間」。

日本のお正月のようなものです。
ひとりでイタリアにいた私が友人からお誘い頂いたように、最近離婚したばかり、と言っていたイギリス人の女性なども別の友人から「よかったらクリスマスはうちで過ごさない?」と声をかけられていたので、彼らにとってクリスマスは、家族や親しい人同士で暖かく静かに過ごす時間なのだということを実感しました。

クリスマスになるとこのときの記憶がときどき蘇って、心がポカポカします。
世界平和を祈ったりした自分も思い出しながら、あのときの気持ちをいつも思い出すシーズンにしたいと思っています♡

皆様、素敵なクリスマスを☆Merry Christmas!


上の写真は、ヨーロッパではクリスマスに必ずあちこちで登場するイエスが誕生したと言われる馬小屋と登場人物(動物)たちの飾り。下は、ドイツの友人宅で、クリスマスまで少しずつ食べたシュトーレン!「ドイツ一番の美味しいシュトーレン」だそうで、本当に美味しくてバクバク食べてしまいました・・・・(笑)



This column was published by the author in their personal capacity.
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