僕が大好きなヴァイオリニスト、ナタン・ミルシュタインのドキュメンタリーです。(動画はDVD発売元の公式です)
人間だれでも、ずっと同じことをしていると作業になります、マンネリになります。仕事も、日常も、音楽も同じだと思います。
どんな名曲でも新鮮な気持ちを失ってしまうと、ウンザリ…というよりもヘトヘトに疲れてきます。
自分は新人演奏会などがおよそ2ヶ月間に4回続いてしまったことがあり、すべて同じ曲にせざるを得ず、最後の演奏会は本番直前まで大スランプになってしまったことがあります。
結局、当日に運弓も運指も変えて乗り切りました。
「いま、知ってるこの方法でできるから、そんな難しいことをしなくてもいいじゃん」、と考えがちですが、もっといい方法を求め続けることで(仮により良い方法がすぐに見つからなかったとしても)毎回新鮮な気持ちで弾くことが出来る、ということだと思います。
ミルシュタインは、何百回弾いたような曲でも、練習しては「もっといい弾き方が見つかった!!」と日頃から喜んでいたそうです。
ついつい保身へ、安全な方へいきがちですが、恥ずかしがらずに音を出すことの大切さ。
自戒をこめて(苦笑)